戸田市議会一般質問_発達障害に関する相談について

先日、戸田市議会3月定例会において3件の一般質問を行いました。その概要をお伝えします。

 発達障害と診断されるケースは、年々増加傾向にあります。文部科学省の調査(2022年)によると通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習や行動に困難のある発達障害の可能性があることがわかっています。

 ご意見いただいた方からは、発達について相談できる窓口がわからない。また、行政に相談しても十分な情報が得られなかったと伺いました。発達面に関する相談環境を整備し、その子にとって生きやすいインクルーシブな保育・教育環境を市全体として考えていただきたいとの視点から質問いたしました。

◎市内の発達障害あるいは発達面に心配がある子に対する相談体制について。

① 担当を明確にした相談体制整備を。

A 令和6年度の組織改正により、こどもへの支援体制が強化される。地域福祉政策担当において、関係する部局が共通認識を持ち、発達に関する相談がどこでも対応できるような相談支援体制と連携の強化について検討する。

Q 何らかの事情によりスクールカウンセラー(SC)に相談できない、しづらいといったケースがあり、福祉保健センターや子ども家庭センターで受けるケースが考えられます。市長部局、教育委員会との連携を。

A 小・中学校に在籍時について、学校や教育センター以外の市長部局で相談を受けた場合は、保護者のニーズに応じて、市教育センターにつないでいただくよう連携を図っている。

 また、中学校卒業後に福祉保健センター等の相談機関にかかる場合は、相談者の依頼にもとづいて、スクールカウンセラー等から相談資料を提供するなど、市長部局との連携を図っている。

Q 発達面に関する相談がどこにいけば受けられるのか。戸田市のホームページでは見つかりにくいと感じている。誰でもわかりやすい市ホームページへの掲載、周知を。

A ホームページについては、各担当課相互に発達相談に関する情報をリンクすることや相談先をまとめるなど、相談者が個々の状況や相談したい内容に応じ、どこに相談すれば良いのかわかりやすいものとなるよう、先ほどの相談支援体制の連携と強化とあわせて検討し、周知を図っていく。

②就学期以降において、心理面の見立てができるよう心理職の採用、活用の展開を。

A 令和6年度には、ひきこもりの相談支援体制の強化として、こころの健康相談に新たに臨床心理士を配置し、毎月2回の相談日を設ける予定である。その他、心理職の支援が必要な場合に、連携しての支援の実施や、ケース検討会等での助言などの活用を考えている。

佐藤

 就学前の相談については、心理職が配置される等、発達面での相談は充実していると思われます。一方で就学期以降についても心理的な視点、アプローチは大変重要と考えます。今後の相談状況によって心理職の拡大についてご検討いただけるよう要望しました。

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戸田市議会一般質問において「発達障害に関する相談について」を政策提言させていただきました。多くの方が悩みを受け止めていただける相談体制整備にしていただけると期待しております。

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