14日、戸田市議会にて一般質問いたしました。虫歯予防、歯の健康についてです。
生活習慣病予防として、歯の健康維持は必要不可欠です。40歳代以上の歯の健康について、20本以上の歯をもつ人の割合は、全国平均と比較して戸田市は低い状況にあり、幼少期からの虫歯予防は大切な取組の一つだと私は考えます。
A 慢性的な歯周病により、生活習慣病である糖尿病をはじめ、心疾患など様々な全身疾患のリスクになる。歯周病の予防は、生活習慣病の予防にもつながる。
Q 成人歯科健診受診の状況、受診率を高める取り組みについて
A 本市の受診率につきましては9.5%と、国、県と比較すると高い状況である。20本以上歯がある人の場合、健康寿命が長く要介護の期間が短いという調査結果もあることから、健診受診への意識啓発は重要である。対象者全員に健診受診の勧奨通知を実施しているが、加えて、歯の喪失が増え始める前の年代である30歳、40歳を対象に再度勧奨通知を行い受診率の向上に努めている。健診受診率の向上につながる施策も検討する。
Q フッ化物を活用した取り組みについて
A
(乳幼児)乳歯の歯質の強化のため、1歳8か月児健診と、2歳6か月児歯科健診時に、フッ化物歯面塗布を実施している。フッ化物歯面塗布は、定期的に実施することが重要、保護者には、かかりつけ歯科医によるフッ化物歯面塗布を受けること勧めている。
(保育幼稚園)現在、市内の幼稚園・保育園において、フッ化物を用いた1分間の「うがい」を行っている園は、保育園3園。いずれも4・5歳児を対象に実施しており、園医である歯科医師からの勧めがあり、導入した経緯がある。
(小中学校)市内の小中学校では、フッ化物を活用した取り組みは実施していない。
Q フッ化物洗口を戸田市で実施するとしたら将来どのような効果が期待できるのでしょうか
A 埼玉県のフッ化物洗口事業は、実施を希望する幼稚園・保育園、小学校や中学校を対象に、初年度の事業に係る費用を助成している。集団で定期的にフッ化物洗口を行うことは、すべての子どもたちにフッ化物洗口の機会が提供されることになる。
子どもの虫歯は、個人の生活習慣や生活環境等による影響を受けやすい疾患であり、定期的にフッ化物洗口が行われることによって、多くの子どもたちの歯質の強化が図られ虫歯の予防につながるものと考える。
Q フッ化物洗口について蕨戸田歯科医師会、福祉保健センターと連携しての周知、今後の取組について
A
(保育幼稚園) 導入する園側の体制や、保護者の方のご理解等の課題もある。今後、公立保育園の園長会議等で周知し、園医のご意見も伺う。
(小中学校)フッ化物洗口に取り組んでいる自治体からの情報収集等を進めるとともに、校長会を通じて学校に情報提供する。
日本口腔衛生学会では、集団フッ化物洗口開始50年調査結果を令和3年3月に報告書として公開しています。この報告書では、子どもの頃から園や学校でのフッ化物洗口を経験している場合、成人期においても虫歯が少なく、フッ化物洗口の実施期間が長いほど効果があることが示唆されております。また、どのような家庭環境の子どもにも恩恵があるため健康格差を減らす効果があると示されています。
フッ化物を活用した取り組みは、県の事業は3か年にわたって助成しています。また、小中学校全校実施または小学校全校実地が県内においては14市町あります。フッ化物洗口を導入できているのは、戸田市では保育園3園です。なぜ実施できているのか、実施の園を参考に園だけでなく、小中学校においても今後導入していく方向で進めていただきたく、期待を込めて要望しました。
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