各公共施設には、電子ピアノを含むピアノが設置されています。市民からいただいたご意見は、グランドピアノやアップライトピアノに直に触れる機会を子供に経験させたいとの声があり、各公共施設におけるピアノ設置について提言しました。以下、質問内容です。
(1)公共施設に設置してあるピアノについて。
A 全体では21台あり、そのうちグランドピアノが7台、アップライトピアノが7台、電子ピアノは7台となっている。各施設のホールや音楽室等に設置されており、市民の方がそれぞれの用途に応じて利用可能となっている。
Q 今後のピアノ導入の展開は
A 文化芸術を推進する条例に基づき、文化芸術を推進する計画の策定を予定。ピアノをはじめ他の楽器等の扱いや文化芸術活動に係る環境整備等の検討など、会議の中で、様々なご意見をいただきながら今後の文化芸術に係る施策の内容、手法等を具体的に検討し、協議する。
Q なかなか触れる機会が身近にないグランドピアノは具体的にどの公共施設に設置してあるのか伺う。
A 文化会館に5台、新曽南多世代交流館さくらパルに1台、新曽福祉センターに1台、それぞれ設置。
Q ピアノについては、どこの施設にありどんなピアノが利用できるのかを公共施設ごとに確認しなければならない手間があると利用者から伺っている。ピアノ貸し出し可能施設の一覧表を戸田市ホームページあるいは広報紙に掲載してはいかがでしょうか。
A 貸し出し可能なピアノが設置されている公共施設の一覧については、市民の利便性を向上させるため、市ホームページ等において掲載し、周知する。
Q 戸田市文化会館、こどもの国に関しては、ホールにグランドピアノが設置してある。戸田市文化会館は、ピアノの練習に利用するにあたり、ホール全体の利用になるため施設利用料が高いと感じる。
子どもの国はイベント以外では利用しないといった方針があるために市民が気軽に利用できない。イベントがない時間帯などを有効活用することによっては、ピアノ使用に限定して施設利用料を徴収することが可能ではないでしょうか。施設側にとっては、収益をあげることができるメリットが考えられるがご見解を。
A 文化会館では、練習やリハーサルでホールを使用する場合、施設使用料を通常の2分の1としている。また、2つの練習室にはそれぞれグランドピアノとアップライトピアノが設置されていることから、現時点ではピアノのみの使用料で、ホールを含めた貸出をすることは検討していないが、スタインウェイピアノ体験会など、イベント等により、ホールにおけるピアノの活用を進める。
こどもの国では、グランドピアノを多目的ホールに設置しており、イベント等で合唱を行う際などに利用している。仮にグランドピアノを貸し出す場合には、多目的ホールの運用を止める必要がある。そのため、市民への貸し出しについては難しい面がある。しかし、こどもたちの情操を豊かにすることも児童センターの目的であり、グランドピアノを弾くという体験もその一環であると考えられることから、今後、職員が見守るなかで、こどもたちがグランドピアノを弾くことができるイベントなどについて、検討する。
Q ピアノのメンテナンスについて伺う。ピアノは、適切なメンテナンス、定期的な調律や清掃が必要。全体的な管理は。
A 文化会館に設置されているグランドピアノについては、古いものでは開館当初の昭和55年に購入したもので44年経過しており、一番新しいものは平成26年に購入したもので10年経過している。また、ピアノの管理については、調律を含む定期的な保守点検を、専門業者に依頼しており、スタインウェイピアノは年に1回、その他のピアノは年に2回、実施している。加えて、文化会館の事業に合わせて随時調律を実施している。
次に、新曽南多世代交流館さくらパルに設置されているグランドピアノについては、平成26年に購入したもので10年経過している。また、ピアノの管理については、調律を含めた定期的な保守点検を専門業者に依頼しており、年に4回、実施している。
次に、新曽福祉センターのホールにおけるグランドピアノについては昭和52年に設置し、47年経過している。また、ピアノの管理については、専門業者に定期的に調律を依頼しており、年に4回実施している。
佐藤: 一般的にピアノの寿命は通常30年とされています。
新曽福祉センターのピアノはかなり古いため、ペダルが2本しかありません。ピアノ更新にあたっては、今後の課題としてご検討を。ピアノの管理については、市内音楽関係者あるいは施設利用者の声を伺い、室内における湿度管理など調整が必要と思われます。こうした管理についてもピアノ管理に詳しい方と調整いただくことを要望する。
Q 今後の公共施設再編プランにピアノ設置等、音楽に対する考え方についてピアノを利用する当事者の意見は反映されていくかのでしょうか。福祉センターの再整備に関するワークショップが今後開催されます。福祉センターの再整備は、文化芸術に関する市民の声を聞いた上で進めるのでしょうか。また、他の公共施設の建替え等についても、文化芸術の視点を持っていかれるのか伺う。
A 市内3つの福祉センターは、各施設とも老朽化が進み、利用者の減少が課題となっているため、令和6・7年度で、今後の施設のあり方について検討を行う。検討に当たっては、まず、各福祉センターにおいて市民ワークショップを開催し、文化芸術を含め、地域交流、生涯学習など、福祉センターにどのような機能が必要か、参加者で話し合い、施設の将来像を考えていく。
市民ワークショップを通して、再整備について幅広く意見をいただきながら、今後より多く、様々な世代の方に利用してもらえる施設を目指し、検討を進める。また、他の公共施設の建替え等の際にも同様に、可能な限り多様な意見に耳を傾け、市民ニーズを捉えながら検討する。
今後の施設整備にあたり、ピアノをはじめ楽器を利用する当事者の意見を聴いていくことは重要である。当事者の声を聴くことについて、どのような方法が望ましいのか、今後のご検討を要望しました。
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